シャネル 最強ブランドの秘密

はっきり言っておく。
ほんまちゃんはシャネルマニアではない。

私がシャネル製品で持っているのは「化粧品」と「カメリア」くらいである。

シャネル 最強ブランドの秘密以前からシャネルの哲学的な発言を耳にすることがあり、気になっていたのだけど、ある日ブックハンティング中に一冊の文庫本が目に留まったので購入しちゃいました。
で、シャネルはやっぱり哲学者であったことを確信している今日この頃。
そしてその中のいくつかの考え方について共感。
特に「贅沢」に関しての考え方が一致していたのにはびっくり。

「贅沢とは見せびらかすことではなく、隠すこと。贅沢とは変わらないもの。ずーとそこにいて飽きたりせず流行り廃りのないもの」
「知らなくてもいい、把握していなくても困ることがないということ、それは究極の贅沢。自分にはこれだけのものがある、と主張しなければならないこと事態が贅沢とは反対のことだ。たとえそれがものすごいものだったとしても。」
「暇をもてあまし、何でも手にすることができる楽な人生ほど辛いことはない。そんなものは人生ではない。それは退屈であり、どんな生活よりも惨めだ」

孤児であった彼女がここまでの成功を手にするのにどれだけ努力し、苦労したことか。
また彼女は世間の常識ではなく、自分自身の常識に従っていた。さらに誰もしなかったことを成し遂げたということに大きな尊敬を感じる。

それから、著作権についても同感。
「著作権」などというものは必要などない。誰かに簡単にコピーされてしまうものなんていったい何の権利が必要だというのだろう?コピーと本物にははっきりとした「差」がなければならないし、コピーが本物の価値観を押し上げてくれることを忘れてはいけないと思う。

ブランドのものを身に着けるというのは実はとても危険なことなのだ。服や靴やバッグに負けない自分がないと、一気にみすぼらしくなるから。何事もバランスなのだ。
美しい所作が、美しい肌が、美しい言葉遣いができないのに、美しいバッグが似合うだろうか。似合うわけがない。

クオリティのあるものだけが本物になれるのだと思う。そして知性のある遊び心。まじめなだけじゃつまらないし、不真面目なだけでもダメ。バランスだよね、何事も。

一気に「シャネル」というブランドが好きになってしまった。
とはいっても買えませんけど。あははー。

いくつかの偶然や運、そしてそれらをつかめるだけの覚悟と用意が必要なのだ、と思う。
ぜひ読んでみて欲しい一冊かな。

Comments

  1. バッグ(女性を彩るパーツ)と某自動車部品って共通点を感じる。
    日本ではブランドが先行し過ぎな感が有るけど、知れば知るほど実の有る事が解る。とか。
    ちなみに、イタリア人にとって最高のブランドはブルガリだって。他にありそうなのに、ちょっと意外。

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  2. ダイアモンドが勲章なら
    Chanelは戦闘服かしらね。
    こんな戦闘服なら毎日でも眺めていたいものです。(苦笑。
    まぁ、戦闘服を纏わないでもそーとーにお強いですよほんまちゃんは、。

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  3. massa さん、こんにちは。
    男性にとっての自動車が女性にとってのシャネルなのね。(笑)
    わたしはイタリア人ではないけれど、ブランドというのは信頼だから、知れば知るほど・・・深く愛するというのはわかる気がするな。

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  4. yoshi さま、ありがとう。
    勲章も戦闘服もないけれど、いつかそれにふさわしい人間になって、それをほしいと思ったのなら、わたしは自分でそれを手に入れると思うな。
    といいつつ、強さと弱さを併せ持つ人になりたいと私も思っているんですよ。

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