つい先日、表参道をやや足早に歩いていたら「あのーすみません・・・」と声をかけられた。
気にせずとことことこ、と歩いていてもトークは止まらない。
「はっきりとした顔立ちですねー、とか表参道外見偏差値あげてくれてありがとう」とか。いろんなバリエーションだった。
とにかくとにかくそれが見え透きすぎた褒め言葉なのでついには「ぷっ」と笑ってしまった。
ホントにおかしな人。いつもやってるんだろうなぁ、じゃないと無理よね、とぶっちゃけ思った。
しかもたぶん30代くらいの大人だったので「これ罰ゲーム?」と勝手に妄想した。
それでもその独り言はやむこともなく続けられていて、なんだか最後は「すごいなぁ」と感心させられた。ここまでがんばれる理由は何?この押しの強さはすごい!と人間観察してしまった。久しぶりに珍しい人種を見た感じ。尊敬した。
で、結局なぜか名刺をいただいた。
わたしはフリーメールをお教えした。だってどんなメールが来るのか(もしくは来ないのか)興味があったから。
第一わたしに声をかけてくる人ってまずいない。キャバ嬢のキャッチすらされないオンナなのよ。どんだけ怖い顔なのだ?
そしたら、ぬわんとメールが来た。
「お鮨かもんじゃにいきませんか?」
うーむ、たぶんいかない。
だってわたしのほうがおいしいお鮨ももんじゃも知ってると思う。(-_-:)
知らない人についていったらダメ、という母の教えを守るトラディッショナルなオンナなのだ。うへへ。
そうして外人顔下町人のほんまちゃんのネタになったのだった。
とここで美しく気分よく終わるはずだったのだが・・・
そうはいかない。
allways has twist.
「そーね、それたぶん新しい勧誘よ。行かなくて正解、せいかい!」
ビシッと現実をつきつけられた夜なのだった。
うちのママンには勝てるまい・・・。