間宮兄弟と本間姉妹

この記事のタイトル、ひどく馬鹿げている・・・と思うのだが、映画にもなった「間宮兄弟」を読破した。ここのところ、いつもにも増して読書アディクト。

ちなみに間宮兄弟に「本間姉妹」は実在します。おかしなことに。ほんとにいい役で。というか兄弟も姉妹も間宮と本間しかでてきません。ふたつの共通点は「間」ですけれど、ね。

こういう偶然に親近感を持つというより、おかしさを持ってしまう自分はヘンかしら?

最近は何気ない人間の風景を描くような物語をよく見るようになって、平凡な毎日の暮らしがどうしてここまで人の心を捉えるんだろう、と思う。

不感症なのかな、あたし。まいにち小さな幸せを見つけられるのに。でもそういうささやかな幸せをイメージできない。きっと頭が悪いせいだ!もしかして性格が悪い?おそらく、両方だ。

たとえば、たとえばそれは、毎日のこまごまとしたこと、朝起きて身支度を整えて、会社に行って働くということ。もしかしたら、ある一定の年齢を迎えたら、結婚して子供を産んで育てるということ。

みんながやっていることを当たり前だと思えない天邪鬼さを持ってしまっているみたい。当たり前のことだから、と思えたならどんなによかったか、と思う。こんな考えは無意味だ、とわかっているのだけれど。

母に言わせるとそんなものは切羽詰らなきゃわからない、やってみなくちゃわからない、のだそうだ。うーん、それも一理ある。そういう生き方はすごく格好いい。そして楽しくてドキドキするんだろう、と。でも、でもそれはまるで妄想できないし、現実味がないのも確かだ。

オトナなのにコドモ、コドモなのにオトナだもの。でもいつか何かが変わることを期待してるけど。いつかそういうささやかで温かいものを大切に思う時がきたらいいなって。

だって、結局間宮兄弟だって、恋愛なんて人の目なんて気にしないで生きていこうと決めているくせに、ふいに恋に堕ちたりするんだもの。秘密やちょっとした嘘を愛しているくせに、と思う。

明日のことは誰にも分からないけれど、でもいつもその時自分が信じることをするだけ、だと思う。そうすることしかわたしにはできないということも、わかる気がする。

大切な存在がいるという事実を大切にしなきゃ、と思う「間宮兄弟」を読破した夜。

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