いつか

雲の上

いつか、もしも自分の分身ができたら、この景色を見せてあげたいなぁと。綺麗なものがわかる年になったら、なるべくたくさんの美しいものをちゃんと自分の目で見て欲しいと思う。隣で眠る母を横目にきっと両親もそんなことを思ってくれていたかも、と想像した。

いつ見ても雲の上はとても綺麗で、シンプルだけれど複雑で、強さを感じる。澄んでいて心が洗われる。

100年前の人はこんな景色をみることはできなかったでしょう?今なら、望みさえすればいくらでも見られるもの。

でもやっぱり旅は基本ひとりのほうがふさわしい、と思う。誰のせいにもできなくて、自分の力が問われる。それはとても厳しいけれど、潔くて、わたしにあっていると思う。わたしはひとつひとつをきちんと自分で納得して丁寧に選んでいかないとダメなタイプなんだよね。

でも同時に誰かと共有する時間もとても幸福であたたかい。いつもいつも旅の終わりには感謝の気持ちでいっぱいになる。すべてが思うとおりではないけれど、いろんな愛すべきものがそれにふさわしい形でそこにあるという感じ。

ありのままをありのまま受け入れることで、いつも心が豊かになれる気がする。綺麗なものもそうでないものも、ありのままギュゥっと抱きしめられる。きっとそれが幸せってことじゃない?

大人になってよかったと思うのは、たいていどんなことも受け入れられることかもしれないですね。ウヒ。

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