あっという間に読破。
なんというか、地方の奇跡を描いた作品だと思う。
読みながらもチクリ、と心が痛む。
気がついていたとしても、気がつかないふりをして過ごしてきた自分の生活というものをバッサリとえぐり出すチカラのある本だと思う。
それらの鋭い指摘はわたしたち生活についてをもう一度考えさせるし、本当の豊かさについてもまたザックリと切りつけるように提案する。
現実は決して甘くないし、この本にでてくる人々の声はとてもまっすぐで純粋。大変な労力をかけても、それに見合うだけの収入がないという現実。
どうしてそれがわたしに分かるのか、というと、農業と銭湯の経営が似ているからだと思う。
わたしの祖父母は銭湯を経営している。銭湯と農業というのはある程度国によって守られている業種だと思う。生かさず殺さず・・・そういう意図をわたしは感じる。そして他の世界を知らない場合が多い。世の中の流れやトレンド、マーケティング・・・そういったものとは隔離されている世界のように私には見える。
銭湯と農業は家族経営であること、ビジネスとしては今はとても難しいという共通点。わたしは農業についてはまったく何も知らないけれど、少しは知識のあるものにたとえながら、そして数年前に旅した庄内の景色を思い出しながら読み進めた。
著者の純粋であるがままの視点がわたしはとても好きだなぁと思う。自分の意図する方向にムリヤリ結論付けるのではなく、あるがままのその姿を描こうとする姿勢に尊敬を感じる。そしてあふれる好奇心も。
山形は今、すんごくホットな地方です。
「おくりびと」も山形で撮影されて、映画に出てきたちいさな銭湯はいまや観光客であふれている・・・と聞きます。
わたしも以前「アルケッチァーノ」にお出かけしたのですが、本当に食材のレヴェルが高くて、感動します。
食べることは美容にもすごく関係があります!
おいしいものを食べると幸せになって綺麗になる!
素敵な経験を積むと、綺麗になるのと同じですね。ココロの豊かさ=外見の美しさにもなるというのが、年を重ねるとつくづく思います。
というわけで、今日紹介する「庄内パラディーゾ」はその「アルケッチァーノ」とそれを支える農家、人々の本です。
地方の苦労と現実と希望がまたココロにじんわりと沁みてきます。
ぜひ雨の降り続く週末はおいしいお茶と読書、してみませんか。
ちなみに山形庄内のお野菜はネットで買えます!
どんな野菜か?は畑を観にいったこちらのレポを参考にしてみてね。
・ワッツワッツファーム
・庄内の野菜
・赤葱の畑
ひさしぶりにワッツワッツファームに行きたいな。
そして豊かな庄内にまたお出かけしようか・・・と思っている。
とりあえず、お野菜をお取り寄せしよう!
ほんまちゃん、アルケッチァーノ、ちっちゃい「ァ」だよ。
あははー、ワイン飲みすぎたかなぁ?
嘘です、ただ単にアホなだけです・・・・(#`皿´) ボコッ
というわけで知らん顔で直しときました、うへへ。