Angkor Thom vol.1

アンコール遺跡と呼ばれる世界遺産には大きく分けると「アンコールワット」と「アンコールトム」がある。どうしてアンコールワットのほうが名前が知られているかといえば、それはワットのほうが古いからである。ちなみにアンコールは「王の都」とあらわし、ワットは「寺院」、トムは「大きい」という意味である。

アンコールトム

見所としては実はトムのほうが多く、同じ王政であるにもかかわらず、仏教(=トム)とヒンドゥ教(=ワット)と別の宗教の建物であることはあまり一般には広く知られていない。ワットのほうが古いことからヒンドゥ→仏教→ヒンドゥ(その後またヒンドゥとなった、ちなみに今は80%が仏教なのだそう)と宗教が入り乱れていることが良くわかる。2大宗派といってもいいのかもしれない。といいつつ、王政なわけだから王様が宗教を決定していたのだとは思うけれど。そこはあれということで。

アンコールトム

入り口の門の前にはずらりと像が並ぶ。
首がないものが多数あり、それらは今は修復されていて、あたらしい頭がついていたりする。ガイドさんは首が朽ち果てて取れてしまったといっていたけれど、実際には宗教闘争により、次の世代の王が像の首をはねた、とされている説もある。いくらなんでもこんなには朽ち果てすぎでしょ、と思ったのも事実だが、真実は闇の中、かも?

アンコールトム

ここの門から主要遺跡までは1km近くあるので、トゥクトゥクで移動。ドライバーさんは止まったトゥクトゥクの下で日よけをしていちにちを過ごしているようだ。

アンコールトム

これがもっとも有名なパピヨン・・・じゃなくてバイヨン。ちょっと似てません?音だけだけど。(ボコッ)
とにかくトムの遺跡には仏像が沢山ある。建物のそこかしこに仏像の顔の建物。寺院なんだから当たり前といえば当たり前ですが・・・。トムの面白いところは初めは仏教を祭る寺院だったのに、その後の王がヒンドゥ仕様に手を加えていて、それが仏ヒンドゥ混合の芸術的遺産を作り上げているところである。

神を目に見える形とした偶像崇拝色がアジアの宗教については大きいと思う。そして像を壊すことでその存在を否定したのであれば、それはもう確信に近いと判断してもかまわないと思う。

アンコールトム

本来あった(と思われる)屋根が朽ち果て、柱のみが残る遺跡たちはなんと10から12世紀に誕生したというから、1000年の歴史を持つことになる。そんな大昔の人がどんな生活をしていたかは遺跡に施されたレリーフが如実に語ってくれる。

硬い石を土台にし、やわらかい石でその周りを囲み、レリーフを残したことからこの時代から非常に高い美術的志向と技術をもっていたことがわかる。実は1000年前とそんなに大きくは人は変わっていないのかもしれない。方法や手段が変わったというだけで。

Angkor Thom

イケメンのガイドさんはなかなか適切なガイド振りで丁寧に説明してくれる。予備知識なんてなくても、とても楽しめます。ってこんだけ長く書いておいてアレですが。

Angkor Thom

雨風にさらされ、風化せずに残ったこうした遺跡は、びっくりするほどユニークで面白い。ひとつとして同じものはなく、本物なのだ。リアルが持つ説得力、美しさ。

生きている美術品だと思うと、本当に大切にしなければならない。そしてまた、カンボジアを支える唯一の宝物といっても過言ではないだろう。

期待していた以上の驚きだったかも。
 

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です