悪人


本当は映画館で観たいと思っていた「悪人」をDVDにて。
すごくすごく丁寧に創られた、いい映画だと思う。金髪のツマブキ君にはいつまでたっても慣れなかったけど、自分がもしも田舎に生まれて、どうしようもない退屈と絶望(といっても現状を変えることができないという軽い絶望)そして無知のさなかを生きていたとしたら・・・。
人が人を殺すことがいけないとわかっていても、その背後にきちんとした理由があったとしたら・・・。きっとこれは現実だな、と思う。本当の悪人は誰だったんだろう・・・ってことね。
目に見えない真実がそこにあるとしたら、と仮定して怖くなった。自分が正しいと信じていることが間違いであることもあるんだということ。
最後のフカツちゃんのあの言葉が今でも頭から離れずに、自分の中にひとつ闇を置いて消えていった映画だった。
やっぱりわたしは善人でいたいですワ。できるだけ。

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