鹿児島(薩摩)といえば?
そうです、薩摩切子。
艶やかなカットの入った高級グラスの切子は日本の伝統文化とも
いえる工芸品のひとつ。
というわけで、今回は薩摩切子の工場見学にもお邪魔してきました。
こちらは地元でも有名な工房のひとつだそうで、たくさんの職人さんが
ひとつひとつ丁寧に切子を作っている姿が印象的でした。
工場は特に予約なども必要なく、また案内人もいないので、自分の
ペースでゆっくりと切子を作っている様子を見学できます。
人見知りさん(=ワタクシ)にもぴったり。
絶妙なチームワークで仕事が行われていました。
切子は内側の透明なガラスと、加工する外側のカラーのガラスとの
二重構造にする必要があるためひとりは透明を、
もうひとりはカラーの熱々に温めたガラスをあわせる必要があります。
うわー、こんな風に形を整えているのでしょうか・・・。
絶妙、絶妙すぎる技です。
ちなみにこうして二重構造にしたガラスをさらに美しくするための
カット作業がこれから始まります。
もともとの形をつくるのも、カットするのも両方とも大事。
気が抜けません。
こちらの方はカットするラインに線を入れています。
何気にこの作業、大変そう・・・。(かつ、重要)
ガラスなので反射がとっても大事。
というわけで、ライトをあてながら、丁寧に慎重に切り込みを入れていきます。
うわー、むやみに話しかけたりしちゃだめだよね、絶対。
ちなみにフラッシュ撮影も禁止です。
集中、集中・・・。
そんなわけで、ひとつひとつ丁寧にたくさんの人の手が入れられて
薩摩切子は完成していきます。
カットした後に磨くことであの美しい輝きになると思うと・・・
これ発明した人は天才だな、とため息交じりに思っちゃいますね。
工場にはもちろん、ギャラリーもございまして・・・・
カラーバリエーションも豊富。
じーとグラスを眺めると、やっぱり上質なオーラを感じるんですね。
何もわからなくても、美しいものの前では人はわかる!わかってしまう。
綺麗過ぎて何時間でも眺めていられそう・・・
ぜひ鹿児島を訪れた薩摩切子見学、してみてください。
確実に物欲がフツフツされられます。
薩摩ガラス工芸(株)
鹿児島県鹿児島市吉野町9688−24
099-247-2111
※仙巌園のとなりにあります