富士6時間耐久レース、2日目の本戦は朝から会場の雰囲気が
前日とはあきらかに違っていました。
なんというか、静かなる熱気。そして闘志。さらに視線。
早朝、8時半からは各社のマシーンやドライバーなどの領域
聖域でもある「ピット」に私たち観客も訪れることができる時間が
設けられていて(ピットウォークと呼ぶ)、気温が低く雨の降る中でも
目をきらきらとさせた大人たちの姿に軽く感動を覚えたり。
わたしは2日間のピットウォークに参加して、前日に貰い損ねた
アウディドライバー6名全員のサインを貰うことができました。
そしていよいよ11:00になると、本戦が開始されます。
開始前はこんな風にメインスタンドに向けてレースカーがズラリと並びます。
昨日の予選の順位に並ぶ順番が決まります。もう圧巻!
ちなみにこの奥に見えるのがピットです。
私たちは本戦の前にAudiについてレクチャーを受け、
よりレースが楽しめるようにサポートいただいていました。
今回参加してみて思ったのは、モータースポーツが初心者にとって
敷居が高いように感じる理由がなんとなくわかる気がしました。
それは、ルールやさまざまな条件が複雑でわかりにくいから。
そしてそのマニアックさ故にひとを惹きつけるのかな、と。
もし興味があって、レースを観戦してみたい!という方はぜひ
公式のガイドブックを購入したり、わかりやすく解説してくれる
教えてくれるひとを見つけることをおすすめします。
少し勉強するだけで、全然レースの面白さが違います!
(面白そうだなー、と思った方は簡単な解説をしたDay1もぜひチェックください)
雨対策にはぜひレインコートと傘、そして寒さ対策をお忘れなく。
レース自体も6時間あり、前後のイベントをあわせると結構な時間
外で観戦することになります。
会場自体も信じられないほど広いので、おしゃれするよりも
体力勝負重視でフラットシューズやスニーカーを履きましょう!
後はひたすらに、レースを堪能し尽くしましょう。
まず衝撃を受けたのは、その音!
バリバリバリーーー!という爆音に酔いしれていると
そのうちに各社のエンジン音の違いに気づくはずです。
そしてそのスピード感!
目で車を追うのが大変なくらい、一瞬です。
時速300kmの世界。
いったいどんな景色が見えるんだろう?
ワクワクします。
さらにこの日は朝から降り続いた雨でほとんどの車のタイヤがスリップ。
そして走った後の水しぶきが美しくて、幻想的。
もしかしたら晴れた日よりもこうして雨が降る日のほうが
観客としては面白く、わかりやすかったのかな。
そして今回しみじみ思ったのが、戦略、戦術の大切さ。
ピットの前にはこんな風な分析小屋があって、最新の情報で
1週のタイムや燃料の残り、車のこまやかなデータを分析し
その場で判断しています。
レースもデータが大きな役割を果たしているようでした。
またルールで決められた「ピット」に入れる回数や制限もあります。
ピットに入って作業する時間はまさに戦場!
タイヤを交換するひと、燃料を補給する人、そしてドライバー交換。
地面の状態によっても、選ぶタイヤが違うのでそうした戦術もまた
勝負の行方に大きく影響します。
1秒へのこだわり。幸運にもピット近くの写真が撮れたのですが
まさに息を呑む瞬間でした。
そしてレーサー。ドライバーの格好良さといったら!
まずは好みのレーサーを見つけることからはじめてもいいかもしれません。
相対的にみて、モーターレースファンは女性が圧倒的に少ない。
そしてレディファーストが根付いているのでスタッフ含め、
みなさん基本的に優しいのです。
そんなイケメンに癒されにレース場へ行くのも全然あり、です。
6時間、常に順位がモニターに表示されます。
はじめはよくわからなくても、みているうちになんとなくわかるように
なるので無問題ですよー。
そして、ワタクシが全力でおすすめしたいのが、ピットに入れる
チケットを手配すること。
実はレース場のピット裏には専用のチケットを持っていれば
レース中にも入ることができます。
個人的にはレースと同じくらいピット裏も楽しい!
レースに関わるスタッフの仕事ぶりを目の当たりにして感動したり
タイヤってこんな大きさなんだ、いろいろなタイプがあるんだ!
と発見したり・・・とにかく舞台裏が目の前でみられるのは
最高に魅力的。
だから多少高くても、絶対ピット裏に入れるチケットを手配してください!
ドライバーはもちろん、レースに関わるスタッフになることですら
とても難しいことのはず。
そんな国際レースの専門家たちが自分の目の前にいるんですよ!
そして、もうひとつのストーリーが繰り広げられます。
レーサーだけに注目するのはもったいない!
ぜひ自分だけのレースの楽しみ方を人生で一度は味わってみるべき。
世界中の人がこれだけ夢中になるものに魅力が無いはずありません!
わたしも今回人生で初めてレース場で観戦できてとても楽しかった!
いつもワクワクするもののほうへ。
好奇心を忘れずにさまざまな世界と出逢いたいな、と思います。
みなさまにも、来年のWECにはぜひレース観戦デビューをおすすめします!
Audi
FIA世界耐久選手権(通称:WEC)第6戦
WECサイト
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