先日、ポーラ美術館で行われている
「モダンビューティー」展のプレスツアー
に参加してきました。箱根にあるポーラ美術館は、あの化粧品メーカーのポーラ創業家2代目の鈴木常司が40数年間にわたり収集したもので、西洋絵画、日本の洋画、日本画、版画、東洋陶磁、ガラス工芸、古今東西の化粧道具など総数1万点にのぼる作品を展示する美術館です。
鈴木常司は美術コレクターとして一個人としては日本一、と呼ばれるほど。
通常はもちろん写真撮影等は禁止ですが、この日は特別に一部作品をのぞいて、すばらしいコレクションを撮影させていただくことに。胸が躍ります。
まずは美術館の建築を味わいましょう。建築もまた美術、芸術のひとつだと捉えるべきで、美術館をめぐる楽しみのひとつでもあります。こちらは美術館のまわりも探索することができ、自然と美術との融合を楽しむことができるのも特徴です。
さて、3月19日にスタートしたモダンビューティー展では、財団設立 20 周年を記念してコレクションの特徴のひとつである
「女性の美」に焦点を当てる
展覧会 を開催したものです。
美術批評家で詩人のシャルル・ボードレールが、芸術において移ろいやすいものや一時的なもののなかにある「近代性」を描いたことで、
時代ごとに変わりゆく都市風俗
が新たな絵画 の主題となり、時代とファッションと絵画を対比させて観察してみると、とても新鮮な驚きと発見があることに気がつかされます。
さて、ここからはじっくりと作品をみていただきましょう。
教科書に出てきたような名画
があこらこちらに飾られており、それらはその時代に愛されたであろうドレスや装飾品とともにみることができます。
驚いたのは、時を経てなお美しく感じるアクセサリーやBAGの数々です。繊細でまさに芸術品!
今見ても格好いいのです。
写真がなかった時代にはイラストでその当時の女性たちのファッションが紹介されていたのでした。
もう何を見てもため息。
箱根にわざわざ来る価値のある展覧会です。
日本にいても、こんなにすごい名画がたくさん見られるのね、と感激していただけるはず。
昔の化粧品が高価だったのも納得
の、美しい化粧道具はみているものを虜にしてくれます。
ちなみにワタクシのお気に入りは岡田三郎助のあやめの衣でした。
西洋名画も、日本名画もたっぷりと堪能できる、ポーラ美術館のモダンビューティー展、ぜひ9月までには一度、足を運んでみてください。
いつかはしてみたい、着物で美術鑑賞。
美しいものって本当にパワーがありますね。
ポーラ美術館
モダンビューティー展
2016年3月19日(土)~9月4日(日)
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
(0460)- 84 -2111
午前9時00分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
おとな: 1800円
{ Special Thanks, ポーラ美術館 }