いつか行ってみたいリストに入れていた「太田市美術館・図書館」にふらりとお邪魔してきました。世界中ですばらしい図書館を巡ることが流行っていて、東京近郊でもこの流れはずいぶん前からきていたように感じます。
パブリックスペースとしての図書館の役割はこれからもっともっと大きくなっていくのかもしれません。
こちらの図書館のすばらしさは、その立地のよさに加え細部にまで気を配ってデザインされた建築そのものでもあります。
こちらの図書館を設計したのは、平田 晃久(ひらた あきひさ)氏。伊東豊雄建築設計事務所出身の建築家。
5 個の鉄筋コンクリート構造の箱と、その周りをぐるぐる回る鉄骨構造のスロープによって作られているため、建物と緑、人工と自然が混ざり合う丘のような風景を作り出しているのだとか。
本を探して歩いていたら上に来ていた(あるいはその逆)という、すべてがリンクしあうようなつくりになっています。
天井が高く、壁一面に設置された本棚の本はキューブ状の箱がいくつも並べられていて、それ自体が階段の役割も果たすという楽しい造り。
また設置されている家具やクッションなども指向が凝らされていて素敵です。
駅側の入り口にはおしゃれなカフェもあり、常にお客さんでいっぱい。人気のソフトクリームは搾り出す口を特別に加工するなど工業に近い地域らしさも感じさせてくれます。
ちなみにこのあたりには自動車メーカーのスバルがあり、スバルに関係した書籍なども豊富に揃えています。
自分の家の近くにこんな図書館があったらいいのに、と思わせてくれる素敵な場所でした。
太田市美術館・図書館
群馬県太田市東本町16番地30
午前10時~午後8時(日曜・祝日は午後6時まで)
月曜日休館(祝日・振替休日の場合は翌日)
年末年始休館(12月29日から翌年1月3日まで)
※毎月最終火曜日は、図書館エリアのみ休館