2004年にhommaniaをmovabletype(MT)でスタートしてから12年が過ぎました。そして今日hommaniaが10,000投稿を超えました。(現在はWordPress)
ウェブで日記を書き始めてからは丸々16年。まずはこんなにも長い間、お付き合いくださった皆さんに心から感謝と感謝とそしてありがとう、と伝えたいです。
当時、インターネットといえば「匿名」であることが売りでした。けれどそれに「違和感」を感じていたわたしはスタートした当時から自分の名前を公表し、hommaniaというドメイン(URL)で記事を書くことからスタートしました。
その当時、自分の顔写真や名前を出す必要はひとつもありませんでした。無料のサービスがあふれていたのに、お金を出してサーバーを借り、ドメインを取って手間もお金もかかる運用をするひとなんて日本では今でも割合としては低いと思います。そしてそんなことをする人はほとんどおらず、それは大きく道から外れていたように思われていたと思います。近しい友人からは、
名前も顔もそんな風に出して平気なの？
とかなり長い期間、随分心配されたものでした。でもそんなときでもワタシが目指したのはインターネットでつながった人たちと
「信頼関係」を築くこと
でした。それは今でも変わっていません。誤解を恐れずに言えば、インターネットの世界はウソをつくことが簡単な世界なのだと思います。今はともかく、昔はそうでした。わたしは
匿名を信じることができなかった
疑り深かったんですね(笑)。匿名のひとが語る事実や本音よりも、自分の名前を記した人物の書く文章に惹かれたのです。今にして思えばそれは「覚悟」だったのだと思います。覚悟のある人の文章はやっぱり強い。逆に言えば匿名で書く真実には限界があると思いました。わたしは妄想や空想や脚色ではなく真実が知りたかった。
でもだからこそ自分が本当のことをオープンに伝えることがアドバンテージ(先行利益)になると思い、ウソをつくことが簡単な世界でウソをつかないことがとても大切だと考えて行動してきました。おそらくはその戦略のおかげで今日まで続けることができたのではないかな、と。自分が欲しいものを手に入れるには、自分自身が望むものになることが一番の近道なはず。
一方で、インターネットを生業として生きるひとりの人間としてクオリティを追い求めました。仕事を続けながら、プライベートの多くの時間をかけて本を読み、試行錯誤を繰り返し
ウェブサイトのデザイン、写真の質、そして伝わる文章とは何か？
を追求してきました。ぶっちゃけ時間もお金もそのすべてをかけてきました。おそらくみんなが想像する以上に。
その成果はともかく、自分自身に厳しく問い続けることができた。今こうして12年間を振り返るととても幸運だったなぁと思うのです。ただ誤解して欲しくないのは、hommaniaで語ることはそのときの自分自身が導き出した答えであって、すべての人にとっての正解ではないということ。何かを批判することがあっても、
自分にとってのベストアンサーと誰かのベストアンサーが違う
ということは理解していて、誰かを批判しているわけではないということ。常に気をつけているのは、今の自分はこう思うけれどそれがすべてではないよね、と視点を持ち続けたいということなのでした。正しさというのは常に危ういものだと思うから。
そして楽をしないこと、実用的であること。
お金をかけて、時間をかけてほかの人が疎かにしている部分をカバーした記事をアップすること。期待も想像も超えて。これからもhommaniaではそんなことに注力して記事を書いていけたら、と思っています。
言葉はとても難しい。
時にすれ違いを起こし、同じ言葉なのに違う意味で使われることもある。でも表現することはやめられない。だからこそ言葉を信じすぎず、その人自身(相手)の行動をじーと観て言葉と行動を照らし合わせて、観察することが大切だと思います。
今までもこれからもほんまちゃんのおすすめすることには
必ず理由があって信じられる
そう思って頂けるようにこのhommaniaを続けていけたらと思っています。正直にまっすぐに。一番の売りは、
文章と写真とウェブ技術の総合点の日本一高いブログ
です、と胸をはることができるように。そしてそれをこれからもキープし続けること。
いままでたくさんのチャンスに恵まれたことや素敵な出逢いがあったことに感謝しています。本当にありがとうございます。
相変わらず上手にまとめることができないのだけれど、これからもhommaniaもほんまちゃんも生温かい目でどうぞよろしくお願いいたします。
今夜は久しぶりに伝わりにくいことを書いてみました。どれだけ伝わっているかわからないけれど。あらためて、こころからの12年分の感謝をこめて。
ほんまちゃん