10代から20代前半ではコーヒーがあまり得意ではなかった。
ただしこれは「飲む」という行為についてのみのことで、わたしの趣味のひとつである「コーヒーを淹れる」のは入っていない。
コーヒーを飲むのは好きではなかったけれど、淹れることはとても好きだったから。はじめは両親やお客様のためにコーヒーを淹れることを覚えた。
エスプレッソをはじめて飲んだのはスターバックスがはじめて銀座に店を出した20歳前後だったと思う。
まずはスターバックスラテを好きになり、だんだんとコーヒーを愛するようになった。
いまでは、ベッドから飛び起きてお湯を沸かし、毎朝コーヒーを淹れるのが習慣になりずいぶん経つ。
好きかどうかというよりも、流れ作業みたいに毎日に根付いている。
海外に出かけるときには使い切りのドリップコーヒーをいくつかトランクに忍ばせて出かけるくらい、ちゃんとした豆から淹れるコーヒーが好きなのだ。
外で飲むときには、やっぱりおいしいラテが飲みたくなる。
カロリーが気になるとき以外はもっぱらラテ批評を心の中で展開する。
そんななんでもない毎日がわたしはとても気に入っている。
そしてまた明日の朝もまた、気がついたら1杯のコーヒーとともに朝を迎えているはず。そんな毎日もまた、悪くないと思う。