氷見の朝は早い。凍りつくような寒さに港特有の強い風。あっという間にカラダの芯から冷えているのを感じる。それでもこの時間の氷見の漁港はたくさんのひとで溢れていて、他のどこよりも人口密度が高い。氷見がもっとも賑やかになる場所、それが朝セリの氷見漁港なのかもしれない。
氷見の旅2日目はちょっぴり早起きして、朝セリの見学へ。一般客や取材陣は2階部分からセリの様子を撮影できるようになっていて、寒ブリのシーズンがスタートする時期ということもあり、たくさんの報道陣で溢れかえっていたのでした。
氷見がもっとも賑やかになる場所、氷見漁港の朝セリへ
さまざまな種類の良質の魚が獲れる氷見では、漁業がもっとも盛んな土地柄。朝の漁港はちょっぴり殺気立った雰囲気すらある。時間帯によって魚や蟹などの種類が分かれているようで、ブリのセリの順番がやってくるとどこからともなくひとが集まってきて、すごい人だかりができていたのでした。
氷見でもっとも有名な「ひみ寒ぶり」はブランド化されていて、証明書つきで販売。また判定委員会(構成:生産者、漁協、仲買人の代表10名)が、水揚げされる魚の型、大きさ、数量等の状況を総合的に判断し、開始宣言及び終了宣言を行っていて、この宣言が出されてから「ひみ寒ぶり」と名乗ることができるという。
この「ひみ寒ぶり」宣言の発表やもっとも街が活気付くこの季節はメディアの取材もひっきりなし。
氷見のおいしさの秘密のひとつは漁場と町がごく近い位置にあること、そして何よりもこの寒さが大事とのこと。そして獲れる魚の種類も全国的にかなり多く、漁をするのに最適の地形、条件を持っていることが氷見を有名にし、盛り立てているんだ、と漁港の見学で肌で感じることができ、とても感慨深かったです。
氷見漁港
富山県氷見市比美町435
0766-74-0170 (氷見漁業協同組合)
朝セリ 6:00~7:30
日曜・祝祭日・年始定休/水曜不定休
地域のいいものが揃う、お洒落で目利きな酒屋さんへ
氷見で人気のお店の商品がここに来れば揃ってしまうという便利な酒屋さんがwine + SAKE とらねこ屋やさん。クラウドファンディングで改装費用を集めたというこちらのお店はお洒落で買い物しやすい。輸入もののアイテムからちょっといいお酒や富山で人気の酒蔵やワイナリーのアイテムまで幅広く揃います。
かわいいねこのチャームつきのオリジナルの日本酒もここでしか買えないこだわりの商品。1日目に訪れた柿太水産のこんかいわしや氷見のおいしいお醤油など、ここにくれば氷見の名産をまとめて買うことができる便利なお店。お土産探しにもおすすめです。
wine + SAKE とらねこ屋
富山県氷見市加納445-3
0766-72-0511
10:00-19:30
水曜定休
美しい花が咲き誇るあいやまガーデンとドライフラワーのぶらぶらでお買い物
手入れの行き届いたたくさんのお花たちがみられる「あいやまガーデン」は花好きにはたまらない場所。
11月だというのに、薔薇もきれいに咲いていました。うっとり。
現在、レストランの営業はされていないようですが、疲れたらほっとひと息つけるカフェスペースではドリンクがいただけます。雰囲気もいいのでのんびり読書もいいかも。
実は今回の目的はガーデンではなく、このドライフラワー専門店のぶらぶら。インスタグラムで氷見の情報を調べていてみつけたお店で、このお店だけならガーデンの入館料も必要ないそうです。不定期でさまざまなイベントも行われているようなので、訪れる前にチェックしてみるといいかも。
お店では、ガーデンで咲いた花をドライフラワーにして販売しています。なんと一束300円というお得プライス。
わたしは小さなドライパーツをつめあわせて・・・こんな感じで完成!これで300円!このまま飾ってもいいし、わたしは大きめの箱に種類別に小分けして写真撮影の小道具として利用しています。このドライフラワーがあるだけで写真がぐーと素敵に。
天井からつるされた色鮮やかな花たちはインスタ映えもバッチリ。ドライフラワーのブーケやちょっとした小物なども販売されているので、イベントや教室がなくてもふらりと寄ってみて。わたしのお気に入り氷見スポットです。
氷見あいやまガーデン
富山県氷見市稲積字大谷内112番1
0766-72-4187
9:00-17:00(入園は16:30まで)
入園料 800円
ドライフラワー専門店ぶらぶら
※入場料なし
insta
氷見にあるワイナリー、憧れのSAYS FARMへ
氷見を訪れたら行きたいなぁと思っていたのがこちらのSAYS FARM。東京でも国産ワインの人気が高まってきていて、ワイン好きの間でもSAYS FARMは有名。そんなSAYS FARMは氷見から車で20分ほどの山の上に位置する場所にひっそりとあります。
レストランとワインや雑貨のセレクトショップ、そして1日1組限定の宿泊施設にワイナリーという複合施設になっていて、ここを訪れるだけでSAYS FARMの世界観を味わうことができる場所。
この日はランチとワイナリーの見学を。まずは予約制のランチコースを堪能します。
1ドリンクオーダーが必須ということで、SAYS FARMのシャルドネのリザーブを。かなりこだわって作られている1本ということで、ぶどうの味もかなりしっかりとしていて、美味。さすがワイナリーレストラン、と唸りました。
魚介の濃厚な出汁を味わうスープからコースがスタート。
ちょっとずついろいろなものを、という前菜は氷見周辺で採れたものを中心に構成されていて、どれも美味。
目にも美しく、食べてもおいしい。全体的にボリュームもちょうどよく、氷見にきたらここははずせないな、と確信。
最後のスイーツまで痺れるおいしさ。改めて氷見という場所の素材の豊かさに魅了されたのでした。なお、ランチコースは要予約でランチタイムは11:00〜14:30。
大型連休などの繁忙期や土日祝を除く平日のランチタイムであれば、席が空いていればアラカルトのオーダーも可能だそう。ただし、平日でもかなり予約が詰まっているのでやはりコースを予約しておくのが確実です。この日も席に空きがなくて、帰っていくお客さまも多くいました。
さて、いよいよワイナリー見学へ。予約限定で農園スタッフが葡萄畑と醸造施設を案内してくれるツアー(500円)も。スタッフの説明を聞きながら実際にどの様な場所で葡萄が育ち、ワインができるのかを詳しく知ることができます。ワインショップでは試飲(有料)もできますよー!
ステンレスのぴかぴかのタンクでさまざまなワインやシードルが造られるそう。SAYS FARMでは自社農園で栽培したぶどうのみを使ってワインをつくるドメーヌ。ぶどうを育てるところからワインになるまでをすべて自社でというのはとても凄いこと。
ワインの貯蔵庫もとても美しく管理されていました。ふんわりと漂うワインと樽の香りにうっとり。やはり自分の目でワイナリーを見ておくと、その後に飲むワインはより一層特別でおいしいものに感じられますよね。
そんなSAYS FARMはとにかくお洒落で、優雅な空間。今度はぜひ友人たちと一緒にワイナリーに宿泊して、ゆっくりと時間を過ごしてみたい。
氷見の観光の中心的存在、ひみ番屋街
氷見の観光の中心地ともいえるのが、ひみ番屋街。お土産を買うもよし、お腹を満たすもよし、とにかく何でも揃うのがひみ番屋街なのです。
氷見で人気のつりやは、選りすぐりの海産物を使用してオイル漬けや燻製、干物も人気です。モダンな商品かつパッケージもお洒落なのでギフトにぴったり。
ちょっとした農産品直売所も入っていて、地元で取れた野菜なども並びます。
そして何といっても、蟹!ぶり!漁港から運ばれた新鮮な魚たちがずらりと並ぶ姿は圧巻です。
お寿司の状態で販売もされていて、すぐに食べることができるのも魅力的。
蟹も食べやすく加工されていたり、白身魚も昆布締めの状態で売られていたり。何といってもこの風景を眺めているだけで氷見にきた実感がじわじわと。
敷地内には健康ランド的な温泉施設や回転寿司、そして無料の足湯などもあって、常に人でいっぱい!海外からのお客様も多かったのが印象的でした。帰る前にたっぷりとお土産を買って帰れる便利な施設です。
ひみ番屋街
富山県氷見市北大町25-5
0766-72-3400
facebook
氷見からバスで高岡・新高岡駅へ、わくライナーで楽々アクセス!
さて、氷見を満喫したそのあとは・・・ひみ番屋街から出ている特急バス、わくライナーで高岡・新高岡までひとっとび。たくさんお土産を買っても安心です。しかもわずか500円というお得なプライスにびっくり。
バスの時間が決まっているので、その時間までお買い物を楽しんでバスに乗り込みましょう。ちなみにバス内ではWiFiもつながります。荷物が多くてもあとは新幹線にのるだけ、なら安心ですよね。予約等は必要ありませんが、本数が限られているのでくれぐれも時間オーバーには気をつけて。
特急バスわくライナー
(ひみ番屋街⇒新高岡駅)
さて、1泊2日の氷見を満喫する旅、いかがでしたか?氷見には想像以上に、おいしいものもお洒落なものもたっぷりあるんです。とにかく何を食べても安くておいしいのが印象的でした。食いしん坊な友人たちとぜひまた氷見女子旅を満喫しに戻って来たいと思います。冬の時期は氷見にとってハイシーズン、新幹線のアクセスもとてもいいのでふらりと氷見旅もおすすめです!
{ Special Thanks, 氷見市観光協会 }