旅が続き、ずいぶんと間が開いてしまいましたが、シカゴの話にも戻りましょう。
シカゴといえば?の質問のあとに続くのは「シカゴ・ブルース」というひとも少なくないのではないでしょうか。わたしは音楽には疎いのですが、ジャズやシカゴ・ブルースは時々仕事の合間に流しながら作業しています。
ではシカゴ・ブルースとはどんなものなのでしょうか?
シカゴ・ブルースの誕生の背景には、第2次世界大戦時に頂点を迎えたアフリカ系アメリカ人(黒人)の大移動がある。その流れを受けて1930年代から50年代にかけて、南部の州からシカゴへ多くのブルース・ミュージシャンが移住。彼らが、シカゴにおいて南部のブルースに新たな息吹を吹き込んだのである。彼らはライヴハウスを始め、マックスウェル・ストリート(路上でフリー・マーケットとともにライヴ演奏が展開された)などでも演奏を展開した。路上での演奏はより大きな音を出すことを必要とし、これもシカゴ・ブルースがエレキ化、バンド化へ進んだ要因と言われている。(wikiより)
ブルースは、米国深南部でアフリカ系アメリカ人の間から発生した音楽の一種およびその楽式で、孤独感や悲しみを表現する独唱歌のこと。米国南部で生まれたブルースがシカゴへと届き、シカゴ・ブルースに。さらにシカゴ・ブルースはロックと混ざり合い完成され、やがてジャズが出来上がったようです。
そんなシカゴ・ブルースは レコード業界の歴史でもあります。それまでラジオ中心だった音楽がレコードになり、好きなときに好きな音楽を聴くことができるようになったことはまさに革命のような衝撃だったと思うのです。
そしてそんなシカゴ・ブルースをレコードに録音し、販売したレコードレーベルとしてシカゴ・ブルースの繁栄を担ったのが、こちらのチェスレコードです。
ポーランドからシカゴに移住したチェス兄弟が立ち上げたチェスレコードからは多くのスターや作品が生まれ、ラジオを通して黒人の素晴らしいミュージシャンと共に今日のブルース、そしてロックの基礎を作り上げました。
ちなみに写真左の方は中央にある写真を撮影されたカメラマンで、ちょうどチェスレコードにいらしていたのでした。
ちなみにチェスレコードには貴重なスターたちの衣装やレコード、トロフィーなども展示されており、見ごたえたっぷり。
ガイドをしてくださった彼女もまたアーティストだそうで、丁寧に楽しそうに案内してくださったのが印象的。
たくさんのスターの写真も飾られていて、アフリカ系アメリカ人(黒人)の苦悩とそしてすばらしい音楽とのふれあいをより身近に感じました。
当時の事務所を再現した部屋もあったり、ひとつひとつがシカゴ・ブルースの歴史を表しているよう。
2階のスタジオエリアには当時のまま残っていた録音スタジオがあり、スターたちの秘話も聞くことができます。
昔の機材、当時は最先端だったのだろうなぁと。そしてそのままきちんと残っていることが凄い!
ズボンのバックルとベースがこすれてハゲてしまったというベースにはたくさんのストーリーが。
当時名門だったチェスレコードに録音に来た、ローリングストーンズは、その後大人気に。このスタジオでしか撮れない音があるというのも不思議です。
あらかじめ申し込みしたおけば、ガイドツアーもしてくれるそうなので、ぜひシカゴに行く際にはすばらしいシカゴ・ブルースの生まれた聖地へお出かけしてみてはいかがでしょうか?
※今回の旅のインスタは #hommaniameetschicago でチェックできるよー!
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