もしも明日死んでしまうとしたら、あなたは何を食べますか?
わたしはこの質問が好きだ。あとどのくらい生きられるかは誰にもわからないけれど、毎日少しでも自分がおいしいと思うものを考えて、食して生きていけたらこんなに幸せなことはないと思う。
金額の高い安いではなく、たとえそれが100円であろうとも、よりよい選択肢を探し求めるひとのことをわたしは「食通、食いしん坊」と呼ぶ。
先日、国立新美術館 佐藤可士和展と乃木坂しんさんのコラボについての記事をアップしたら、半径5メートルの友人たちから結構な質問攻めにあった。
特に佐藤可士和展はアート好きの間では絶対に行った方がいい展示会との呼び声も高く、すでにかなりの数の友人たちが訪れていたので妙に納得したのだけれど、実は乃木坂しんさんとのコラボ以外にも、東京の名店とのコラボは今も続々と増えていっているもよう。
詳しくは佐藤可士和展のYouTubeを✔していただくとして、今回はそのうちのひとつ、鮨屋小野さんに美女な友人たちとお邪魔してきました。
なかなかいつものお店以外でふらりと行くには敷居の高い江戸前鮨。こうした機会があると「ちょっと試してみたい」欲は結構満たされて嬉しい。
が今回のミッションは禁断の、赤ワインと鮨のマリアージュだという。最後の晩餐は「江戸前鮨」だと決めている鮨ラバーのワタシにとって、かなり衝撃的な組み合わせ。そうなのです、生魚と赤ワインは普通はあわせちゃいけない組み合わせ。魚の生臭さを引き立ててしまうのが赤ワインだとされており、実際わたしも苦い経験がある。
シャトー・ワイラマラ Minagiwa 2016 はやわらかで上品な果実味のとてもおいしいワインだけれど、本当にあうのだろうか・・・?とお邪魔するまで半信半疑であったことをここで謝りたい。
鮨屋小野さんが「シャトー・ワイラマラ ミナギワ 2016」にあわせて考案されたという鮨の数々はびっくりするほど、あう。
全部で5品の構成で、定番ともいえる江戸前鮨のネタの数々。メニューは以下の通り。
・鮪の漬け
・小肌
・天然車海老
・穴子
・小野スペシャル(大トロを炙った手巻き)
特にマリアージュが難しい鮪や小肌はしっかりと仕事をすることで魚の中の水分を極限まで抜き、ワインとの相性を高めていていたのが印象的。
お鮨の新しい世界を開いたような体験で、とても楽しかった。そしてやっぱり江戸前鮨って最高だなぁと。
そうそう、もちろん佐藤可士和展会期中はこちらのメニューが楽しめるので、みなさまもぜひ。
何よりも佐藤可士和さんが特別にデザインしたというミナギワラベルの絶品ワインとともに、素晴らしいグラスでワインとお鮨を楽しめる贅沢は今だけ。
ワインって本当にグラス選びが大切なので、ワインそのものだけでなく提供される環境にもこだわりたい。
鮨屋小野
東京都渋谷区恵比寿4-11-8 B1
050-5590-7410
国立新美術館 佐藤可士和展
東京都港区六本木7-22-2
03-5777-8600
期間:2021年2月3日-5月10日
火曜日休館
10:00-18:00(入場は閉館の30分前まで)
一般1,700円
※事前予約制