国立新美術館 佐藤可士和展 & MINAGIWA Reserve Selection 2016 Kashiwa Sato Limited Edition

美意識(アート)というものは遠くから見て楽しむ分にはとても楽しく、最高の娯楽だ。

けれどいざ「つくり手」に回ったとたん、気の遠くなるような「細部へのこだわり」の連続が待っている。その世界で名を成すようなひとたちの毎日はきっととても苦しい。胃がキリキリするような毎日を長い間過ごしている。だからこそ、その分野のトップでいられるのだ。

天才には天才の苦しみや楽しさがある。凡人には凡人の気楽さや自由がある。

だからワタシはそうした「細部へのこだわり」ができるひとを尊敬する。どんな分野でも「匠」と呼ばれるプロフェッショナルを無条件でリスペクトしている。

東京で過ごす時間が増えた今、わたしの半径5メートルで佐藤可士和展に行ってきたーとSNSでアップするひとの多さが目立つ。

これは行かねば・・・と思っていたら、幸運にも佐藤可士和さんがデザインしたスペシャルなワイン Minagiwa(ミナギワ)と東京の名だたる名店が今回の展示会用に限定で作られたエチケットの Minagiwa にあわせて作ってくれたというスペシャルメニューを取材しにきませんか?とお声がけいただき、おでかけすることに。

佐藤可士和展で驚いたのは、えっ、このロゴも可士和さんの関わった作品だったの?という製品の多さ。パルコもスマップもミスチルも楽天も日清も、LDHまで?とこんな風に知っている会社がズラリと出てくる。

広告代理店時代に関わったもの、そして小学生の時に書かれた作品まで飾られている。まだ何物でもなかった時代の絵がみられるとは思わなかった。

アートというよりも、もっと身近な存在がどうやってデザインされているのか?を知ることができるのがとても面白い。わたしたちの身近なモノだって実は凄い天才が、深く考えてデザインしたものなんだという気づきをくれる。

そしてズバリ、佐藤可士和さんの作品がとても好き。どれも好き。

美しさには法則がある。デザインにはルールがある。でもそのルールを押さえたうえで、どう崩すかがセンス。みんなちょっとずつ違う価値観を持つわたしたちだけど、でも「なんかいい」には絶対に理由がある。

ブランディングには知性が必要。モノのストーリーを深く掘り下げて、コアとなる部分を見つける。系統を整理して、カテゴリー分けして、構造をシンプルに捉える。

会社やヒトや製品のストーリーはどうしてこんなにも私たちを惹きつけるのだろう。

そんなことを考えながら、展示を眺める時間はとても楽しい。想像力を膨らませて、日頃は気が付かないようなすぐそばにあるアートに思いを馳せる。

これはどんな風に作られていて、それを表現するためにどんな仕掛けやこだわりがあるんだろう。ワクワクするし、ドキドキする。何かをデザインしたい気持ちになる。

展覧会場のほとんどが撮影可能なのも嬉しい。ぜひ二人以上でお出かけして展示物と一緒に行ったヒトを入れた写真を撮るのがおすすめ。

そして展示会の後は可士和さんのデザインされた場所にお出かけしてみよう。

ユニクロだっていいし、セブンイレブンでオリジナルブランドを買ってもいい。くら寿司(くら寿司浅草ROX店)で食事も楽しいかも。

あっ、ショップで図録や限定グッズを購入するのもお忘れなく。ネットでも限定グッズが買えるので、遠くにお住まいの方や荷物になるのが気になる方はこちらの利用もおすすめですよー。もちろん限定ラベルのシャトー・ワイラマラ Minagiwa 2016 (12,100yen)もあり〼

いつも身近にあった商品とアートがこんなに近かったことを実感できればさらに佐藤可士和展を満喫できるはず。

 

国立新美術館 佐藤可士和展

東京都港区六本木7-22-2
03-5777-8600

期間:2021年2月3日-5月10日
火曜日休館
10:00-18:00(入場は閉館の30分前まで)
一般1,700円
※事前予約制

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オリジナルグッズ オンライン販売

 

スペシャルなMinagiwa(ミナギワ)と乃木坂しんのスペシャルなひとさらを

展示会のあとでお邪魔したいのが、和食とワインのマリアージュが楽しめる「乃木坂しん」さん。

こちらのお店では佐藤可士和さんがデザインしたスペシャルなワイン 「MINAGIWA Reserve Selection 2016 Kashiwa Sato Limited Edition」がオーダーできるので、クラス感のある大人の佐藤可士和展の続きが愉しめる。

何よりも国立新美術館からすぐ、という立地が嬉しい。展覧会を楽しんだあとに美味しい和食とスペシャルなワインを楽しみながら、感想を語り合うなんてまさに最高。

しかもこのワインとマリアージュされた特別なお皿もあるというからビックリ。

要予約ですが、写真の伊勢海老と桜エビを使用したスペシャルメニューをコースメニューのお肉のお皿と交換(+4000円)もしくは単品で追加(6000円)も可能だそう。詳細についてはお店に直接確認を。

2021年5月10日までの限定メニューで共に1人当たりの価格で、予約は基本的に2名から。おひとりでの対応が可能かどうかは電話にてご相談ください、とのこと。

バランスの良い、スムースな飲み心地の MINAGIWA Reserve Selection 2016 Kashiwa Sato Limited Edition、ぜひこの機会に味わってみてはいかが。

乃木坂しん

東京都港区赤坂8-11-19 エクレール乃木坂1F
03-6721-0086

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