{ SriLanka } 今一番行きたい国、インド洋に浮かぶ真珠スリランカへ!(アンバエステート/エッラ編)

スリランカに行くと決まった時にどこに行きたいか、を書き出したときに一番に出たのが「小さな規模で良質な紅茶を作っている茶園」に行きたい!ということでした。それからひたすらリサーチを繰り返してみつけたのがこちらのアンバエステート。というのもこの時期、ウバの紅茶はグッと美味しくなる旬を迎えます。どうせ行くならそんな茶園に行きたい!

実はここの茶園はウバの特定の地域で特定の時期だけ採れる紅茶にだけ出現するという上質の印「メントール」の味はありません。しかし全体的な生産量は少なく、多くの作業をハンドメイドでオーガニックの紅茶を大切に作っていると知って俄然惹かれました。

せっかくスリランカに行くのだから、大量生産の紅茶ではなく希少な上質な紅茶が欲しい。さらに見学だけでなく、茶園にステイできるという。これはもう行くしかない!心に決めました。というわけで「超」がつくほど前のめりでやってきたのがこちらのアンバエステートです。

訪れてみてビックリ!ここは・・・想像以上に素敵!

近くにある一番大きな都市は「エッラ」という街で、特に欧米人に人気。ぶっちゃけ日本人にはあまりなじみがありません。たしかに街の様子を眺めてみると、いままで通ってきた街よりもずいぶん洗練されている様子。おしゃれなカフェやレストランがたくさん。

が、私たちが向かうのは自力では街に降りられないような山のてっぺんにある茶園。上へ行くにしたがって道はどんどん狭くなり、ぐるぐる、ゴツゴツの道を進むのはまさにディズニーのアトラクションのよう。もしエッラから行くのであれば車ではなく、トゥクトゥクを推奨します。

(ちなみにエッラは私たちが乗車した電車の終点。ヌワラエリヤで下車しなければそのままエッラの駅に到着します。コロンボからも電車で移動可能)

そんな冒険ののち到着したアンバはまさに楽園のような場所。ひとつひとつのセンスが震えるほど素敵です。美しく咲き誇るお花や木々たち、そして素敵なコテージ。決して広いわけではないのだけど、ひとつひとつがきちんと厳選されてそこに存在する、そんな感じ。

ちなみに夕食にアルコールの用意はないので、飲みたい場合はあらかじめ街でお酒をゲットしてから向かいましょう。スリランカの地方でお酒を買うのは結構大変。檻のような柵のある酒屋で店の人にお酒の名前を伝えて購入します。スーパーなどではカードが使えることもあるけれど、基本現金払いです。

わたしたちの部屋には小さ目のベッドがふたつ。それぞれシンプルな蚊帳がセットされており、とってもかわいい。何よりも部屋に飾られていた花が本当にきれいで、感激。シンプルなしつらえの部屋にお庭の花をさらりと飾る。なんというセンスの良さでしょう。

母屋の部屋にステイしていたのですが、部屋自体は小さいものの共有のリビングやダイニングは十分な広さ。ほかの宿泊客と共有のトイレやシャワーはこんな感じ。ご一緒したのはアイルランドからやってきた素敵なカップルでしたが、夕食含め旅の話やプライベートの話で盛り上がり、とても気持ちよく過ごせました。

1ベッドの部屋もあるので一人旅でももちろんOK!小さな部屋が約4部屋。ほかにもファミリーコテージや敷地の隣にはClove Tree  Annexがあり、横にも部屋がたくさんあるので結構な人数でステイできそう。

ロウソクの光に照らされたディナーもまた美しく、おいしい。何よりもキュートな盛り付けに最初から心を奪われる始末。味はもちろん、ヘルシーで美味。実はここでのディナーが一番印象的だったかも。

翌朝はフルーツたっぷりのおいしい朝食を頂き、早速茶園を案内していただくことに。ブルーのポロシャツを着ているのがここの茶園を取り仕切っているオーナー。スリランカで生まれ、スリランカとインドで育ったというサイモンは、もともと経済経営関係の仕事をしていたそうで、その知識を生かし今ではデータをきっちりと取り次の紅茶づくりに反映させるという仕組みを作り出したり、機械による大量生産は目指さず、すべて手作業でつくる個性的で価値の高いオーガニックな紅茶づくりに力を入れているそう。

アンバエステートではお茶のほかにもフルーツや香辛料等ほぼすべてをこの農園でつくっていて、最近はレモングラスティーがとても人気で力を入れているそう。生産量が少ないため、こちらの茶葉を取り扱えるのは東京近郊ではミツティーとbills銀座のアフタヌーンティーのみなんだとか。

そしてびっくりしたのが、お茶の花。今の今までお茶に花があるのを知らなかった!しかも可憐でとてもかわいらしい。

茶葉を購入する前にはティーティスティングも。ひとつの種類の茶葉が加工の仕方によって全く違う味わいになるというのは本当に驚き。が、こちらの茶葉はどれも本当にカットが美しくて、すみずみにまで気を配り紅茶づくりをしているのがわかります。

ここで働くスタッフたちもみなどこか誇らしげで、楽しそう。そんな様子を眺めつつ紅茶と向き合うのが本当に楽しい。

手作りの機械で少しずつ紅茶を加工したり、アンバでも特に有名なハンドロールで作られる紅茶の工程の見学も。丁寧にもみこんでいくとこんな少しの量になっちゃうんだ・・・と驚きも。これを乾燥させたらさらに小さく軽くなるんだよね、きっと。そう考えると本当にハンドロールの紅茶って途方もない手間がかけられているな、まさに宝のお茶だな、と。

しかも驚くべきことにここでの売り上げの一部はプールされ、すべて従業員に還元される仕組み。また特定の茶葉の売り上げは地域の病院に寄付されるものも。スリランカで継続して人を雇用し続け、社会に貢献する仕組みを作りたいというサスティナブルでソーシャルグッドな茶園。それがこのアンバなのです。

従業員を大切にするからこそ、茶園も大切にされる。そういうシンプルで大切なことを思い出させてくれました。というわけでせっかくここまで来たし、おいしい紅茶をいっぱい買って帰ろうと試飲をしながら決心したのは大人買いの言い訳です(笑)。ちなみに支払にカード払いも可能。

最近ではお茶やスパイスだけでなく、コーヒーの生産も。もちろん茶園内のコーヒーの木からとれたものを加工しています。ちなみにシナモンや胡椒などもあります。スリランカのシナモンは世界で唯一本当のシナモンだそうで、俗に言われているシナモンは厳密にはシナモンではないそうです。亜種をわたしたちはシナモンと呼んでいたことを知り、愕然。次回はシナモンも買ってみよう。朝食に登場した手作りジャムの販売もあり、ずいぶん心揺れましたが重さのため断念。

最も高級かつ人気のハンドロールした紅茶にお茶の花をブレンドしたTGOPティーヴィズフラワーは30gの缶入りのみ在庫あり。
ティーテイスティングでも出せないほどの希少さらしく、試飲してないけど5つほどあるだけゲットしました。そして普通のTGOPもおひとつ。

普段のちょっとした贅沢用には可愛いスリランカの巾着に入ったBOPを中心としたお茶を。レモングラスティーは食後やリフレッシュに。スパイシーチャイはミルクなしで飲むという衝撃!BOPジンジャーとあわせてこれからの寒い時期に良さそう。

昔農園で働く人たちがこっそり茶葉を盗むために編み出されたイリーガルティーもラストひとつゲット。何気にイリーガルティーお気に入りだったな。

敷地内というかとなりにあるClove Tree Houseもまた素敵。別棟にあるのだけれど部屋数も意外とあって、少人数しか泊まれないと思っていたアンバ茶園ですが、実は部屋数があります。

ここまで来るのが大変なので、バカンス次いでにぜひ1週間くらいゆっくり滞在してみたい。実は結構リーズナブルで食事もおいしいので、楽しい時間が過ごせそうです。

そうそう山の上の大自然ゆえに虫の数も半端ないので、くれぐれも常に虫よけスプレーと虫刺され薬をお忘れなく。私は自前の蚊取り線香を部屋で焚いていたのであまり感じなかったけど、油断するとすぐに蚊に刺されます。その点だけは十分に対策を。

 

AMBA ESTATE
Ambadandegama, Bandarawela Sri Lanka BD 90108
+94 573575489
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Clove Tree House (Clove Tree  Annex)
※アンバエステート横の敷地

 

はじめてのスリランカ

 

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