{ Portugal } リスボンでできること、はじめてのポルトガル

リスボンの街を巡る冒険のはじまり

ポルトガルの代名詞的都市が言わずと知れたリスボン。(ポルトガル語では「リスボア」と呼びます) 茶色の屋根とパステル色のやわらかく彩られた壁面がどこまでもかわいらしく、美しい。

ポルトガルの首都であるリスボンには国際空港があり、街の中心地まで渋滞していなければ車で約30分。街にとても近く、旅人にはすこぶる優しい。公共の交通手段でも中心地に移動することができます

10月末から11月初めのリスボンは東京と同じくらいか少し暖かいくらいの気温。今回の滞在はかなり雨が降ったり止んだりの状態かつ朝晩はかなり冷え込んだ。街歩きにはくれぐれも上着と傘を忘れないように。

まずはポルトガル名物ともいわれる「アズレージョ」が迎えてくれる。今もこうして街中で美しいタイルを見つけることができ、古いものを大事にしている重みみたいなものを感じながらゆっくり、ゆっくりと街を巡っていきましょう。

現在は主に観光客とスリしか乗らないといわれる路面電車の車体にはちょっぴり懐かしさを感じさせるようなラッピングも。この辺りも街の色調と見事にあっていてなんだかとても楽しい。こんなことでポルトガルに来たんだという実感がじわじわと湧いてくる。

 

ローカルに愛される普段着レストランでポルトガルランチを

リスボンで人気のローカルレストランでランチタイム。お昼時ともなれば近くで働く地元民で席はあっという間に埋まる人気店。リスボンの街のど真ん中にあるという立地の良さと美味しさが支持される理由なのだとか。

わたしたちが到着したときにはちらほらと空席もあったけれど、あっという間にひとでいっぱいに。

ポルトガル料理の特徴は魚介類の豊富さとやや強めの塩味で素材を存分に生かした味付けにある。新鮮な魚貝料理は塩とオリーブオイル、ニンニクで焼くだけですこぶるおいしくなる。そうポルトガルは愛された、恵まれた土地なのだ。

そしてそんな料理の傍らにはワインがお約束。ポルトガルのワインはすっきりとしていて水を飲むようにワインを飲む。もちろんわたしたちも地元の流儀で思いっきり食事の時間をワインと共に楽しむ。これがポルトガルの旅を満喫する秘訣で間違いない。

ポルトガル料理は日本人の口にあう、とは聞いていたもののこれほどとは思わなかった。とにかく魚好き(わたし)には楽園の国。素材のクオリティが高く何を食べてもおいしい。これからの旅がますます楽しみになってきた。

Granja Velha
R. dos Douradores 200, 1100-213 Lisboa,
+351 21 887 3891

 

ポルトガルっ子が愛するパンとコーヒーの名店へ

まんぷくになったカラダを抱えて腹ごなしにリスボンの街を歩きながらお土産探し。実はポルトガルはコーヒーもおいしい、ということに気が付いたのはリスボンに到着し、あまり得意ではないエスプレッソを飲んだ時だった。飲んだ後の苦みがイタリアのものと比べて柔らかいのだ。これならわたしでもおいしく飲める。

リスボンでも人気のコーヒーチェーンだというPortela Cafe では豆の販売もしているというので、5つ星を獲得しているコーヒービーンズを購入してみた。約6ユーロ(750円)で250g。ちなみにお店で飲むエスプレッソは約100円ほどだそう。ポルトガルの物価は他のヨーロッパと比べると低く、お得感がある。

近くにはこれまた多くのローカルレストランに卸しているほど人気だというパン屋さんへも。ここのパンは毎日焼き立てを店で並べており、外側はパリッと中はふんわりとした食感でとにかくおいしい。最高の食事パン。(なんとかなり大きいブレッドが1ユーロしないのだという!)リスボンでキッチン付きの部屋を借りたらローカルの真似をしてここで毎日焼き立てのパンを買うのだ、と心の中で決めた。

Portela Cafés
Rua da Graça 164, 1170-364 Lisboa
+351 21 886 0664
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Padaria Estrela da Graça
Tv. do Monte 15, 1170-108 Lisboa
+351 21 886 0392
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ゴンドラでプチ空の旅&リスボン水族館でインスタ映えを狙え

もともとは工業地帯やゴミの埋立地だった場所を再開発し、近代的な街として再生させた「パルケ・ダス・ナソエンス(Parque dasNações)」はリスボンで今最もHOTなエリアのひとつ。

ゴンドラリフトで上から街を見下ろすのが楽しい。ちょっぴり視点が上がるだけでもずいぶんと感じ方が違うから不思議。

Telecabine Lisboa
Passeio do Tejo., 1990-192 Lisboa
+351 21 895 6143
片道:4,00 € (おとな)

このエリアでの観光客とってのハイライトは何といっても水族館。北米の建築家であるピーターチャーマイエフによって設計されたリスボン水族館はヨーロッパ最大規模であり、「トリップアドバイザー」で2014年度世界第2位の評価を得た世界トップレベルの水族館。

オープン直前に行ったらすでに長蛇の列。中には子供たちの姿もあり、人気の高さが伺えます。おとなひとり19ユーロ(期間限定の天野さんの企画展含む)で65歳以上のシニアや12歳以下の子供は割引料金も。

水族館の外観も鱗をイメージされたタイルで作られており、アート性も高い。思わず写真を撮りたくなる空間で好印象。

肝心の水族館の展示はさまざまな海の生物たちがより自然に近い形で飼育され、とても美しい。ローカルにも人気でインスタスポットとしても有名。国内はもちろんたくさんの観光客が訪れるとっておきのリスボンアドレスだという。全体的に暗めの照明だからか、水槽がまるで暗闇の中で浮かび上がるような演出で想像以上に楽しい。というか単純に美しい。気が付いたらあっという間に時間が経っていた。

館内にはちょっとしたカフェやおしゃれなお土産が買えるショップも用意されており、とてもファッショナブル。最近はエコに力を入れており、再生された原料でTシャツやお土産を作っているよう。そういう意味でも必見かな。

そして日本人としてマストともいえるのが、こちらで行われている企画展(期間限定)。日本を代表する水景クリエイター天野尚さんによる「ネイチャーアクアリウム」は自然界をそのまま水槽内に表現するという手法で世界的に有名なアーティスト。実はこの展示が天野尚さんの最後の作品となったそうで、ここリスボン水族館では期間を延長し、現在も継続して展示している。

素人がみても見事に水槽の中にミニチュアな海の世界がすっきりと広がっており、その世界観に圧倒される。前のめりでおすすめ。

Oceanário de Lisboa
リスボン水族館
Esplanada Dom Carlos I s/nº, 1990-005 Lisboa
+351 21 891 7000
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特別展: ネイチャーアクアリウム

 

リスボンを訪れたら外せない中心地の名所の街歩き

続いては市内中心部へ。アウグスタ通りとコメルシオ広場を隔てる門である「アルコ・ダ・ルア・アウグスタ」は1755年の地震後の都市の再建を記念して建てられた歴史的建造物。リスボンのランドマーク的存在でもあります。

この辺りに来ると観光客の姿が目立ち、たくさんのお土産屋さんや大道芸人などにも出会える。
ポルトガルといえばバカリャウ(干し鱈)を使用した料理が有名ですが、そんな干し鱈を売る専門店も。ポルトガルのひとは総じて明るく、親しみやすい人が多いので観光していてとても楽しい。

Arco da Rua Augusta
アルコ・ダ・ルア・アウグスタ
R. Augusta 2, 1100-053 Lisboa

はて、何か大事なことを忘れている・・・と思ったらそれはきっとエッグタルト。ポルトガルで生まれた卵の黄身をたっぷりと使ったお菓子のひとつ。

マカオや香港でおなじみのエッグタルト、本場で食べないなんてありえません!というわけで4本の指に入るという老舗のエッグタルト専門店へ。

早速もぐもぐっとしてみると、マカオで食べたエッグタルトとも少し違う感じ。もっとあっさりとしているというのか、エッグタルトのクリーム部分がコンスターチのようなとろりとした食感です。そして外側のタルト部分のパイ生地のパリパリ感がまたおいしい。

通常エッグタルトとエスプレッソでおしゃべりしながらスイーツタイムを楽しむのがローカルっ子のおきまりなんだとか。このお店もどこかクラシカルでとても素敵です。

Pastéis de Belém
パステイシュ・デ・ベレン
R. de Belém 84 92, 1300-085 Lisboa
+351 21 363 7423
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そして最古の缶詰屋さんとして知られている コンセルヴェイラ・デ・リスボアへ。ここは歴史を感じさせてくれるお店で様々な缶詰が並ぶ人気の店。

特に缶詰のイラストやラッピングもとても可愛いと評判。おみやげにぴったり。だいたいひとつ4-5ユーロくらい。500-600円といったところ。

Conserveira de Lisboa
コンセルヴェイラ・デ・リスボア
Rua dos Bacalhoeiros 34, 1100-321 Lisboa
+351 21 886 4009
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そしてポルトガルで一番有名なあのロナウドが経営するというホテルも。1泊1万円ほどからステイできるのでサッカー好きにはかなりホットなホテルと言えそう。

またホテルにはスポーツBarも併設されていて、とてもおしゃれな環境でお酒片手にサッカー観戦なども。もしかしたらロナウドに会えるかも?なんて淡い期待もそそります。

Pestana CR7
Rua da Prata 26, 1100-150 Lisboa
+351 21 040 1710
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リスボン世界遺産巡り

マヌエル様式の最高傑作ともいわれ、大航海時代の富をつぎ込んで建築されたジェロニモス修道院とベレンの塔はリスボンにある世界遺産巡りには外せない場所。

16世紀初頭の着工から300年以上の期間をかけて19世紀に完成したという修道院は真っ白な外観が印象的。とても人間が作ったとは思えない装飾の数々にただただ驚かされます。

ヴァスコ・ダ・ガマが見つけたスパイスがこれほどまでのものを作り上げるだけの力があったとは、と(知ってはいたものの)直に目にすることで腑に落ちる凄さ。これこそ旅の醍醐味。

ちなみにここにはヴァスコ・ダ・ガマのみならず、航海を命じた王である マヌエル1世、ポルトガル史上最大の詩人であるルイス・デ・カモンイス、 国民的作家のフェルナンド・ペッソアの棺も安置されています。航海時代に思いを馳せることができるとっておきの世界遺産。

Mosteiro dos Jerónimos
ジェロニモス修道院(世界遺産)
Praça do Império 1400-206 Lisboa,
+351 21 362 0034

テージョ川の船の出入りを監視する目的の要塞で作られたベレンの塔もまたマヌエル様式で造られており、ジェロニモス修道院とセットで世界遺産に登録されています。

要塞の地下は牢となっており、その昔地下には波が入りこみ非常にじめじめとしていて環境が悪かったことから囚人たちが悲鳴をあげることもあったとか。

またベレンの塔のすぐ近くにある発見のモニュメントも忘れずにチェックしましょう。

1960年にエンリケ航海王子の没後500年を記念して建てられたという52メートルの高さの塔で、エンリケ航海王子が32人の偉人像を従えているのが特徴。

Belem’s Tower
ベレンの塔(世界遺産)
Av. Brasília, 1400-038 Lisboa
+351 21 362 0034

Padrão dos Descobrimentos
発見のモニュメント
Av. Brasília, 1400-038 Lisboa,
+351 21 303 1950

ベレンの塔と発見のモニュメントのちょうど間に位置するのがアルティス ベレン ホテル & スパ。こちらのホテルのBarでしばしひと息。

ポルトガル名物でもあるさくらんぼのお酒で乾杯。歴史的建造物に囲まれ海を眺めながらの一杯はなんともいえぬ美味しさ。あっという間にリスボンの滞在時間が過ぎていきます。

Altis Belém Hotel & Spa
アルティス ベレン ホテル & スパ
Doca do Bom Sucesso, 1400-038 Lisboa
+351 21 040 0200
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リスボンで滞在した人気のデザインホテル

今回のリスボン滞在でステイしたのは、お洒落さと便利さをMIXした人気のデザインホテルのLutecia Smart Design Hotel。

各階でテーマが変わっており、私の階はなんと赤がテーマのファンキー。とはいえ、室内はいたってシンプルモダンでとても使いやすかった。バスタブ付きの部屋は日本人にとってかなり魅力的。

すぐ目の前には駅もあり、忙しいリスボン滞在にぴったり。実は個人的にポイントが高かったのは朝食のメロン。(いつもあるわけではなさそう)
とてもおいしくて朝の簡単な朝食に最適。リスボン滞在時におすすめのホテルです。

Lutecia Smart Design Hotel
Av. Frei Miguel Contreiras nº 52 1749-086 Lisboa – Portugal
(+351) 218 411 300
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さて、次はリスボンを離れて「オビドス」へ向かいます。どんなものが待ち受けているのでしょうか、とても楽しみ。

現地からの先出しインスタレポートは #hommaniameetsportugal をチェック!

 

はじめてのポルトガル

#アシアナで行くリスボン

001.{Portugal} はじめてのポルトガル、きほんのき
002.{Portugal} リスボンでできること
003.{Portugal} オビドスでできること
004.{Portugal} トマールでできること
005.{Portugal} コインブラでできること
006.{Portugal} Hotel Quinta das LágrimasとThe Bussaco Palace
007.{Portugal} アヴェイロでできること
008.{Portugal} ポルトでできること
009.{Portugal} ナザレでできること
010.{Portugal} マフラでできること
011.{Portugal} アルカセル・ド・サルでできること
012.{Portugal} エヴォラでできること
013.{Portugal} ヴィラ・ヴィソーザでできること
014.{Portugal} セジンブラとセトゥバルでできること

{ Special Thanks, アシアナ航空&ポルトガル政府観光局 }